2008年02月22日

早くも春の気配の感じられる宵に

まだ結構寒いんだけど、こうして夜更けに雰囲気だけ春の気配濃厚。
変な感じ。
まあ、誰しも春先というのは心身ともにちょっとはおかしくなるものでしょう。
でも、歳取ると、なんか深刻に影響受けるようになってきている感じがする。
わたくしの場合、全くなんにもする気がなくなるという症状が起きて困ります。
でも、なんとなく気分だけは浮かれているような現実感のない変な感じでね。

春といやあ、マーラーの「大地の歌」ですよ。
ブルーノ・ワルターがウィーン・フィルを指揮して、キャサリン・フェリアーが歌った名盤中の名盤がある。
でも、私が一番好きな部分は、パツァークの「春に酔へる者」。
あの投げやり感、どうでもいい感、ヤケのやんぱち感がたまりません。いはゆる名優ではないのかもしれないが、個性派俳優の味なのである。
歌詞もよくってねえ。原詩は李白のはずなのだが、私は読んだこともないし、ドイツ語もわかりゃしない。だから対訳を読むだけなんだけど、私が持っているのは格調高い訳。こんなんじゃ物足りない。
ということで、私訳を作ってみよう。対訳のアレンジなんで、私的創造なんだと言い張っても許されるだろう。
シドニー・シェルダンの「超訳」とかいうのが一時はやっていたけど、あんなもんだろうか。
明らかに違うよね。


「春に酔へ!酔いやがれ!コノヤロー!ダンカン!」

人の一生なんて しょせんは一場の夢
あくせくしたところで一体なんになる?
オイラにとっちゃ こんなステキな一日なんだ
酒かっくらって過ごしゃいいのさ イヤになるほど飲んでやれ!

胃袋も満たされて すっかりいい気分になりゃあ
もう飲めなくなっちまえば
ゴロリとなって
何一つわずらうこともなく眠っちまえばいいだけのこと

オッ、目が覚めたら何かきこえるぞ
なんだ?
鳥が梢で歌ってやがる
オイ、鳥!
春でも来たのかよ?
夢うつつの寝ぼけマナコでオイラがたずねりゃ

鳥は囀るよ
その通りでございます、ってか!
一夜にして春が訪れたのでございます、ってか!
鳥が歌って笑いやがる
オイラは なぜかシミジミと 鳥の語りに聞きいっているのさ

さあ また飲め飲め もう一杯 いや何杯でも飲んでやらあ
盃の底までしっかり飲み干してやらあ
お月様が暗い夜空にポッカリ浮かぶまで
オイラは 歌って歌って歌いたおして過ごすのさ

そうして もう歌うことすらままならなくなったら
そうしたら また眠っちまえばいいのさ
春?
そんなもんがオイラになんの関係がある?
オイラはただ酔っぱらっていたいだけなのさ
頼むからほっといておくれ
posted by rukert | Comment(2) | TrackBack(0) | クラシック
この記事へのコメント
ワルターの「大地の歌」はフェリアーが余りにも有名ですが、私は断然パツァークが好きです。本当に名唱と言っていいと思います。
Posted by trefoglinefan
コメントありがとうございました。
久しぶりに聴いてみましたが、やっぱり演奏全体になんともいえない色気がありますねえ。
Posted by rukert
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