2007年08月23日

チャ−ルス・ミンガス・セクステット(1964 オスロ) VIDEO

ミンガスの有名なヨーロッパツアーの貴重な映像。メンバーは、C・ミンガス(b)、D・リッチモンド(ds)、J・バイヤード(p)、E・ドルフィー(as bcl fl)、C・ジョーダン(ts)、J・コールズ(tp)。ツアーの途中で病に倒れるジョニー・コールズも元気に吹いている。
私は色々な音楽を雑食するのだが、やっぱり一番ピッタリ来るのはjazzだ。こんなhipな音楽、まあ、かっこいいということですわ、やっぱり他にない。
これまた個性はメンバーぞろいで、冒頭のSo Long Ericでは、それぞれのソロにゴキゲンに耳を傾けていると、突然ドルフィーがアルト・サックスでガリガリやりだす。完全に世界が変わってしまう。なんていうのか、音楽的に歌っているのだが、同時に魂が叫んでもいて、もうこっちも真剣に耳を傾けるしかないのだ。散々語られているが、いはゆる「美しさ」とは縁遠いのだが、抽象的に昇華された美である。少なくとも、私にはドルフィーのソロを音楽的に評価する余裕など全くなくて、ひたすら圧倒されて全身が固まってしまう。
エリントンのAトレインでも、バイヤードがラグタイムピアノ風のアドリブで遊んで楽しませたあとに、対照的にやっぱりドルフィーがバス・クラでゴリゴリやる。全然遊びとかがない。
あのあご髭の独特の容貌、ビデオで見るとやはりどこか求道者、聖人じみているのだ。ドルフィーを聴くというのは、美的な音楽鑑賞などではなく、音を使った精神的なメッセージを直截的に感受する体験である。
ミンガスのドルフィー評。ドルフィーの本質を簡明に端的に捉えていると思う。
「ドルフィーに関しては美徳しか思い出せない。短所を全く持ち合わせぬ男であった。彼の音は大きくてパーカーのビッグトーンそっくりだった。(中略) 生涯のうち一時たりとも音楽を考えてないことはなかったと思う。エリックは聴いたものや演奏したものを心の中で昇華させた。だから彼のプレイには異様な輝きがある。」
posted by rukert | Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ
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