2007年07月04日

カラヤンのマーラー

カラヤン=BPOのマーラー第六。「冷たい」マーラー、完全に音の美意識だけで組み立てたマーラー。しかし、バーンスタインのような自己没入型のみが真実というわけでもあるまい。そういうのも好きだけれども。むしろ、この醒めきった、純粋音響美学に強く引かれるものを感じる。第三楽章の耽美的世界、私のような厭世的な人間にとっては、つかの間の別世界である。

マーラーの大地の歌の奇数楽章に、心から共感を覚えてしまう人間である。一番好きなのは、リュッケルトの詩による歌曲集。マーラーのシンフォニーでなく、これに心の底から共感できる人間でなくては、本当のマーラー好きとは言えないだろう。このカラヤン盤にも、ルードビィッヒの名唄が余白にはいっている。しかし、私に言わせると立派に歌いすぎだ。もっとも人間の弱さがなくてはダメだ、CDでは、F=ディスカウがバーンスタインのピアノの伴奏で歌ったのがよい。

しかし、BSではるか昔に流れた、ハンブトンがピアノ伴奏で歌ったのが最高だった。彼は、本当にマーラーの屈折、厭世などが全て分かっていると思う。残念ながら録画しなかったので、二度と聞けないのだが・・・。
posted by rukert | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック
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