2009年01月16日

ピンクパンサー2  (ピーター・セラーズ、ブレイク・エドワーズ監督)



ピンクパンサー2 The Return of the Pink Pantherは前作「暗闇でドッキリ」以来、実に十一年ぶりに撮られた。ウィキペディアによると、セラーズと監督のエドワーズの関係が必ずしも良好ではなかったために、これだけ長期間のブランクになったそうである。
1975年の作品で、全二作とはやはりかなり肌あいが異なる。前作までがどちらかというと古典的な定番喜劇だったのに対し、本作はかなりドタバタ喜劇の性質が強まってくる。個人的には、前ニ作の古いタイプの笑いが好きなのだが、改めてみてみたら、やはりかなり笑ってしまった。
電話を修理するだけで、ルームサービスでホテルの部屋を掃除するだけで、ホテルで風呂に入るだけで、いちいちいちいち大修羅場と化すのである。ありえねえ。馬鹿馬鹿しくてよろしい。とても分かりやすい笑いである。
セラーズの変装で秀逸なのは、プレイボーイに扮するところ。思いっきり分かりやすいタイプのプレイボーイになりきり、それがとことんかっこ悪いのだ。服装、趣味、喋り方等あらゆる点で最低である。完璧だ。「キミの瞳に乾杯」と真顔で言うところは、マドンナ役でなくても、そりゃ噴き出してしまいますわ。
あのヘンテコな英語も徹底してきて、それはもう分かりやすく発音を間違えまくる。字幕をつけるのも大変そうだ。登場キャラクターも、ドレフュス警部、その片腕のフランソワ刑事、ケイト−他、レギュラーとして定着。
ただ、ドタバタ度では、その後のピンクパンサー3、4でどんどんエスカレートしていく。ピンクパンサーシリーズの分岐点過渡期の作品ともいえそうだ。本作では、まだ映画としてのストーリ展開へのこだわりがあるのだが、3や4では、もう完全に吹っ切れて笑わすことだけ考えている。
ちなみに、セラーズの扮するプレイボーイの名前は、ギィ・ガドボア。すごい名前です。ネーミングだけで笑わせてくれます。
posted by rukert | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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