2011年02月17日

山田洋次監督、渥美清主演「続・男はつらいよ」第二作メモ



冒頭の寅の格好も主題歌も、ここからはおなじみのいつも通りに。サッカーボールを蹴ろうとしてこけるだけなのも、渥美清がやるとおかしい。

「寅の夢」の記念すべき第一回は母との再会。風見章子(がいかにも品がよくて優しそうで薄幸そうで、本編へのネタフリになっている。風見章子(がまじめな顔してラブホテルの施設案内するのも、考えてみればすごいシーンや。

寅が帰宅して歓迎されるパターンが始まるが、初回は寅も遠慮してすぐ去る。そして、もし長居するとどうなるかを寅が事細かに延々と説明するところがおかしい。「寅のアリア」の先触れのようだ。おいちゃんがいみじくも言うように「そんなことまで心配しなくても」である。さくらさんが、寅が帰って来ても嬉しそうな顔をせず、寅に言葉をかけられて「どんなに心配したか」というところがいい。寅を見送りに行って、満男のこづかいをもらうが、あれは後になったらさくらさんも絶対断って逆に「おにいちゃん」にお金を渡すところだ。

東野英治郎は、小津映画でも「男はつらいよ」でも基本的には全然変らないと思った。ある意味、偉大な役者だ。不器用な笠智衆でも、大分感じが違うのに。

佐藤オリエも、とてもいい感じのマドンナ。この時代はミニスカートが流行していたんですね。さくらさんも誰も若い女はみんなそうだ。

財津一郎がもったいない脇役。でも、寝ている表情だけで笑わせるのはさすがである。

母との再会シーン。寅の母親としてミヤコ蝶々はハマリ役かもしれないが、さすがにいきなり「金か、そんならいかん」とか何とかいうのはひどいけれど、これを山田監督はいわせたかったんだな。でも、それを結局寅は、工場員たちに話すところでは、寅さんの完全なギャグにしてしまっていて、なるほどそういうことかと納得する(笑)。母親と間違えられる風見章子が、とことんとぼけていておかしい。

寅を迎えるにあたって、家族が母親に関する言葉を言わないようにと相談して、結局・・というパターン。これの他にも八千草薫マドンナでもやっていた。分かりやすくて笑える。それを大真面目に言う前田吟と、やっぱりふざけた感じのおいちゃん。そして、困ってテレビをつけると・・。というのも同じパターンだ。私はBS録画を見ているのだけれど、寅が堂々と「お味噌ははなまるき」と何度も連呼している。さすがにNHKもこれはカットできなかったか。

鰻が本当に釣れて、東野英治郎が死んでいたというのはよく出来た演出。

佐藤蛾次郎の源ちゃんが、商売のサクラをするなど大活躍。そして、随分とセリを長々としゃべるシーンもあって、これも初期を感じさせる。どんどん、余計なことはいわなくなるので。




posted by rukert | Comment(0) | TrackBack(0) | 男はつらいよ
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